藍染和紙、究極のジャパンブルーを求めて。

長年、染め和紙の製造に従事しているひだ和紙。数多くのオリジナル染め和紙を手がけてきましたが、今回はじめて"藍染め"和紙の製造に挑戦することが決まりました!

藍染め和紙が誕生したきっかけは、世界的な時計メーカーであるシチズン様からの問い合わせから。藍染め和紙をつかった文字板モデルの制作にあたり、弊社の土佐典具帖紙(とさてんぐじょうし)を使っていただいたことが始まりでした。

シチズン(藍染め和紙文字板モデル)


深い藍に染まった和紙は、まさに究極のジャパンブルーと呼びたくなる程の美しさ。

この美しい藍染め和紙を、世界中のお客様に届けたい!アートの世界をもっと盛り上げたい!

そんな想いから藍師・染師の渡邉健太さん(WATANABE's)に協力いただいき、オリジナル藍染め和紙づくりをスタートさせました。

渡邉健太さん(WATANABE's)

WATANABE'sの工房がある徳島県上板町は、もともと阿波藍の産地として有名です。渡邉さんはそこで藍の栽培、収穫、乾燥、発酵(蒅造り)から染色液の仕込み、染色、製品化の全てを自ら手掛けています。

特に染色は「天然灰汁発酵建て」と呼ばれる伝統的な方法です。自然の反応を利用して、葉藍の個性を最大限に引き出します。温度管理や反応速度の見極めなど、染師の経験と勘ですべてが決まります。

藍師・染師

工房いっぱいに広がる、藍のキンとした香りとひんやりとした染料。そして、どこまでも深い青色。藍の美しさに触れるだけで、心が引き締まるような気がします。

「藍染めは"飾る"のではなく、生活の一部として"使う"ことで面白くなっていく。伝統工芸の枠を飛び出した、新しい藍染めを世界に広げたい」と語る渡辺さん。「和紙もそう在りたい、和紙と藍染めって実はよく似ているね」と応えるひだか和紙。打ち合わせは大いに盛り上がりました。

藍四十八色

"藍四十八色"という言葉があります。藍色と一言で言ってもその色幅は広く、白に近い藍白から黒に近い留紺まで様々です。そんなカラーバリエーションの中から、どんなオリジナル藍染め和紙が生まれるのか。ただいまサンプルの制作真っ最中です。続報をお楽しみにお待ちください。

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