正麩糊の作り方(電子レンジ)

文化財の修復に欠かせない、生麩糊(しょうふのり)。生麩糊は鍋で炊くことが一般的です。ですが少量だけ必要な場合、実は電子レンジでも簡単に作ることができます。

正麩糊の作り方(電子レンジ)

今回は正麩糊を電子レンジで作る方法をご紹介します!

■正麩糊の作り方
1)生麩糊1(10g):精製水4(40cc)をよく混ぜる
2)電子レンジ500wで20秒ほど加熱する
3)取り出して、よくかき混ぜる
4)さらに500wで20秒ほど加熱する
5)粘りが出て半透明になるまで、繰り返す
6)容器ごと冷水につけて、冷えれば完成

電子レンジなら時短で手軽に生麩糊を作ることができます。ただし加熱時間にはご注意ください。

正麩糊の作り方(電子レンジ)

画像の生麩糊は、加熱時間が多かったためにダマができてしまった失敗例です。成功した生麩糊と比べると、その違いは明らか。この失敗例も糊としては使えますが、品質が安定しないため修復用にはあまりオススメできません。電子レンジで加熱する際には目を離さず、完成のタイミングを見極めることが大切です。

基本的に生麩糊に防腐剤は使いません。生麩糊が残った場合は冷暗所で保管するようにしてください。使用目安は1週間程度です。また冷蔵庫で保管すると糊が乾燥して硬化しやすいので、できるだけ早めに使い切ることをオススメします。

余談ですが生麩糊は純粋なデンプン糊のため、食べても問題ありません。砂糖が入っていない葛餅とほとんど同じだそうです。どうしても使い切れない場合は食べてしまうのも…!?

正麩糊の作り方(電子レンジ)
そんな冗談はさておき、正麩糊がすぐに少量だけ必要な時はぜひ電子レンジでつくってみてくださいね。

修復

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